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第3回大会

1999 年 9 月 1 日

第3回大会 1997年(平成9年)8月26日 参加校 7校
タイトルおよび発表内容要旨 (入賞者を除き発表者氏名50音順)
※氏名・所属・学年は発表当時

優勝:五十川 伸崇, 東京医科歯科大学歯学部, 4年生

新しいチューインガムを用いた咀嚼機能の評価

咀嚼能力の機能面に対する評価法の一つとして咀嚼につれて変色するガムを用いる事ができれば、診療室で咀嚼の総合的な機能の評価を簡便に行うことが できる。そこで、新しく開発された変色ガムの有効性を調べるために、世界標準の表色系(L*a*b*)を用いて咀嚼回数に対するガムの色の変化を測定し た。このガムは2つのガムベースからなりこれらが混ぜ合わされることで酸塩基反応により変色する。得られた結果は次ぎのようなものであった。L*a*b* 表色系において赤色を評価する指数(a*)は、咀嚼回数の増加に従って値が低下しており、特に咀嚼回数50回から100回の範囲ではほぼ並行を示した。以 上のことよりこのガムは咀嚼能力の機能面に対する簡便な評価法として有効であることが示された。

準優勝:駒林 卓, 広島大学歯学部, 6年生

歯科保健に関する異文化間研究 ~ 日中両国の質問紙の等価性ならびに歯学生における保健行動の差異について ~

今日、言語の障壁を乗り越え、社会全体が国際化の方向に向かっている。それに伴い、諸外国、特にアジア諸国との文化的・社会学的比較研究や異文化コ ミュニケーションの方法論に関する研究の重要性が増してきた。本研究では、わが国で開発された歯科保健に関する質問紙を他言語(中国語)に翻訳することに よって、社会環境等の異なる二国間で数量的な比較が可能かどうかを、日中両言語に堪能な者を対象に検討した。その結果、両国の質問紙は尺度としての等価性 をもち、歯科保健行動を数量的にも評価できることが、示唆された。次に、同質問紙を用いて、両国の歯学生を対象に、歯科保健行動の差異を検討した。結果 は、両国とも高学年の学生ほどセルフケアレベルが高い傾向を示したが、性差は見られなかった。また、日本の歯学生の方がブラッシング重視型の予防行動をと る傾向が強く、歯科保健に関する得点も高かった。

第3位:海野 亜由子, 日本大学松戸歯学部, 5年生

小児にストレスを与えずに自然咀嚼運動を再現できる下顎運動測定器の開発

近年、顎関節症を有する若年者の増加や小児の摂食の拙劣さを耳にする。顎関節症あるいは噛まない、飲み込まないなどの行動は軟食化が一因といわれて いるが学問的には解明されていない。顎関節症を有する小児や青年は幼児期にすでに異常な咀嚼運動を行っていた可能性がある。一方、咀嚼状態を把握するため には、自然咀嚼時の下顎運動の分析を行う必要がある。しかしながら現在用いられている下顎運動測定装置は煩雑でかつ被検者の頭部の固定と口腔内に器具の装 置を要し、自然咀嚼時ならびに幼児の下顎運動を分析できない。そこで今回、我々は頭部の固定と口腔内に器具の装着を必要としない下顎運動測定器の開発を試 作し、健常な小児と顎関節症を有する小児の3次元的下顎運動を分析した。

小谷田 千鶴, 日本歯科大学歯学部, 5年生

日本人における歯の色調に関する自己認識と実測の相違

日本において一般に審美歯科の需要が高まってきたのはここ十数年のことだが、確かに矯正治療を行う人や、親が子供の歯並びを気にして小さいうちから 治療を行うのをよく見かけるようになった。一方最近では、「歯を白くする」効果があるという歯磨剤が大きく宣伝されたが、一時的な流行に終わりそうであ る。「歯は白いほうがいい」という考えは一般に浸透しているが、積極的に歯を白くするための治療を受けようとするまでには至らないらしい。そこで、どれだ け自分の歯の色について認識しているのか、被験者一人ずつに聞き取り形式で質問をし、各自の歯の色、特に目立つ上顎中切歯について、意識調査を行った。

齋藤 充, 大阪大学歯学部, 5年生

個性正常咬合者の咬合圧測定

近年開発された咬合診査システムを用い正常咬合者における咬頭嵌合位での咬合力、接触面積及び平均圧の分布を3段階の噛みしめ強さで測定し、それら の測定値と習慣性咀嚼側との関係及び咬合力のバランスについて分析した。咬合力及び接触面積は噛みしめ強さとともに増加したが、平均圧は有意に変化しな かった。左右的咬合力バランス中心は弱い噛みしめ時に習慣性咀嚼側へ有意に偏位したが、強く噛みしめるに従い正中へ向かって有意に移動した。一方、前後的 バランス中心は強く噛みしめるに従い後方に移動したがその移動量は小さかった。上顎各歯の咬合力及び接触面積は大臼歯部で高く、非習慣性咀嚼側第2大臼歯 を除きそれらの分布率は噛みしめ強さによって有意に変化しなかった。これらの特徴は、歯、歯周組織及び顎関節に過度の負担を与えず、それらの損傷を防止す るのに適していると考えられる。

原田 優子, 日本大学歯学部, 6年生

LPS刺激した上皮細胞における炎症性サイトカインの遺伝子発現について

近年、腸上皮細胞が各種のサイトカンを産生し、LPSの刺激でサイトカインやsecretory component (SC)の産生の増加が報告され、上皮細胞とLPSとの関係が注目されている。しかし、口腔の上皮細胞におけるサイトカインやLPSレセプターの検索はほ とんど行われていない。このことから、上皮細胞におけるサイトカインおよびLPSレセプターの発現について口腔の扁平上皮癌由来のCa9-22と大腸癌由 来のHT-29を Salmonella minnesotaまたは、Porphyromonus gingivalisで刺激し、炎症性サイトカイン、LPSレセプター、SCの発現をRT-PCR法で検索した。その結果Ca9-22とHT-29はIL -1などの炎症性サイトカインとLPSレセプターを発現し、SCはHT-29に強い発現を認めた。この結果から上皮細胞の免疫機構への関与は大きいと推測 された。

本間 裕章, 日本歯科大学新潟歯学部, 3年生

歯周病原性細菌の口腔粘膜上皮細胞への付着に関する研究

歯周病原性細菌であるP. gingivalisおよびA. actinomycetemcomitansの口腔粘膜上皮細胞への付着能について三種類の口腔内常在菌(S. salivarius, S. sangiusおよびA. viscosus)と比較検討した。三種類の口腔内常在菌の中ではS. salivariusが最も高い口腔粘膜上皮細胞への付着能を示した。P. gingivalisは、A. actinomycetemcomitans, S. salivariusに比べ高い口腔粘膜上皮細胞への付着を示した。P. gingivalis, S. salivariusの口腔粘膜上皮細胞への付着は血清添加により抑制された。また、P. gingivalisの口腔粘膜上皮細胞への付着は細胞のトリプシン処理により増加した。

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